私は職業訓練のwebデザイン・動画クリエイター科を受講し、webデザイナーとして就職しました。
ネットで調べると「webデザイナー やめとけ」と出てきて不安になることがありましたが、実際に学んで「やめとけとは思わないけど、そう思われるのはこういうところかな」という部分がわかりました。
受講する前は職業訓練のことがよくわからず、誰かの体験談を知りたくてネットで探しまくった経験があり、私が体験したことが誰かの参考になるならと、記録しておこうと思います。
ちなみに私は職業訓練修了後の就活で落ちまくり、20社目でやっと採用してもらえました。
厳しい道のりだとは思います
目次
職業訓練のwebデザイナー科はやめとけの本当の理由
私が「職業訓練 webデザイナー」で調べて”やめとけ”と出てきた理由は以下の通りです。
- 選考に落ちる可能性がある
- Webデザイナーになれるとは限らない
- 労働環境が良くない就職先がある
- 授業のペースについていけない
- 現場で求められるスキルを身につけられない可能性がある
- パソコン操作が難しい
経験したからわかりますが、どれも「確かに!」と思えます。
職業訓練は希望したら誰でも受けられるわけではなく、面接と試験に合格しないといけません。
(私が行った職業訓練は面接のみでした)
特に都会になればなるほど倍率が高くなるようで、私の時は15人の枠に29人来たそうです。
倍率約2倍!
選考で落ちると次の職業訓練の受付まで待たないといけないですし、必ず受かるとも限りません。そうなると「受からないからやめとけ」と言われるのもわかる気がします。
実際に職業訓練に行って、就活をした私が思う「職業訓練のwebデザインをやめとけ」と言われる理由をまとめました。
私が受講した職業訓練校「webデザイン・動画クリエイター科」
選考:面接のみ
授業日数:週3日(うち1日はオンライン)
受講期間:5ヶ月
受講生:15人
webデザイン科はパソコンを使用してのデザイン制作ですので、当たり前ですがパソコンスキルが低いとそれだけでついていくのが難しくなります。
- Photoshop
- Illustrator
- PremirePro
- HTML/CSSなど
デザイナーとして仕事をしていくために必要なツールばかりですが、初めての私からしたら難しくて…
そこにパソコンの使い方がわからないとなると、ツールを使う以前の問題になってしまうんですよね。
ファイルを開く、保存する、共有データをダウンロードする、設定を変えるなど、「あれ?みんなと同じようにならない!」となってしまい、混乱しているうちに授業が進んでしまうことがしばしば。
ただ、お隣りさんに聞いていくことですぐに仲良くなれたというメリットはありました。
webデザインは帰ってからや休みの日などに自主的に練習をしないと、授業で習っただけではスキルアップしません。
授業では基本的な使い方がメインで、日々新しいことを学んでいきます。
学んだことを復習して使いこなせるようにならないと就職してからが大変ですし、そもそもレベルが低いと思われて採用されないかもしれません。
作品集であるポートフォリオを早いうちから作るようにして、クラウドソーシングで募集しているロゴやバナーに応募していくのをおすすめします。
学校によっては、授業日数が週5で企業に向けてプレゼンをするようなところもあるようです。
いつ就活するの!?
\私のおすすめはクラウドワークス/
就活してわかったことですが、求人を見ていると「webデザイナーとして実務経験2~3年以上の方」の条件がかなり多かったです。
webデザインの職種は、
- デザイン会社
- ECショップ
- 印刷会社
- 企業内でのweb担当者
などがありますが、どこもほぼ実務経験者を求めてる求人しかない!
出ていた求人に応募する前に、ハローワークの窓口で「職業訓練修了直後で雇ってもらえるか」と企業に問い合わせてもらったことがありますが、「以前、職業訓練修了した方を採用した時に、思っていた実力レベルではなく困ったことがあるので、今回は実務経験がある方のみで…」という返答でした。
他の受講生も就活でそう言われたことがある人がいて、どこも即戦力を求めているということを実感しました。
そんな条件を見ながら就活していると「せっかく勉強したのにな…」と思ってくるので「webデザインやめとけ」と言われるのもわかる気がします。
webデザインは受講希望者が多い人気のコースのようですが、就職率は低いらしいです。
受講中に仲良くなったお友だちがハローワークで就職活動状況の報告の際に、「あー、webデザイン科ですか。就活難しいですよね」と言われたそうです。
コロナでweb系希望者が増えたことと、専門学生などもライバルになるため競争率が高いんですって。
就活をしても簡単に決まるとは限りません。
求人を見ていると条件に「35歳未満の方」「20代活躍中!」などと書いてあり、40代の私は応募すらできないことが多かったです。
確かに会社側のことを考えると、同じ未経験だとしても20代と40代だったら若いほうを採用するだろうなと思うんです。
年齢がすべてではないと思いますが年齢を条件に出している企業があるのは事実で、就活中によく落ち込みました。
\webに興味を持ったきっかけはライターです/
ポートフォリオを作りながらスキルアップを
職業訓練でwebデザインを学んだら、自主的に練習してスキルアップをしていかないと実力はつきません。
まずは授業で制作したものや、クラウドソーシングで応募した作品をまとめてポートフォリオを作りましょう。
ポートフォリオとは、これまで手掛けたデザインやプロジェクトをまとめた”作品集”のことです。デザイナーのスキルやクリエイティブな能力、デザインスタイルなどを示すものとして、転職活動や案件獲得の際に必要となります。
引用元:type IT派遣公式サイトより
ポートフォリオを作っていくことでPhotoshopやIllustratorに慣れていきます。
また就活の際にポートフォリオの提出を求められることが多いため、「応募したいけどポートフォリオがない」という事態にならないためにも早めに作っておくべきです。
このことは職業訓練校の先生が早い段階から何度も仰っていたのですが、その時はピンと来ず先延ばしにしていたんですよね。
結局「これは早く作らないとヤバい」と気付いて焦って作りました。
クラウドソーシングで募集している案件に取り組むのはとてもいい練習になります。
私は今でも案件をチェックして応募しています。
\見やすくて使いやすい/
職業訓練のwebデザイナー科は40代でも受講者は多い
職業訓練のwebデザイナー科は若い人が多いのかなと思っていましたが、40代も結構いました。
私の時のクラスで2~30代と、4~50代が半分ずつぐらいの比率でした。
先生に聞くと、webデザイナーを目指す40代の女性は多いんですって。
webデザインではなくシステムやプログラミングになると、グッと人数が減るそうです。ハードルが高いと思うのかもしれません。
職業訓練修了後、不採用続きでやっと就職
5ヶ月の職業訓練を終えてる少し前から就職活動を始めましたが、不採用続きでなかなか受かりませんでした。
印刷会社、ECショップ、公民館の広報、レンタルサーバーの会社など。
まず書類選考を通らない。
「職業訓練卒業生歓迎」「未経験可」のところも応募しましたが、落ちました。
私がいいと思う求人は他の人もいいと思うわけで、たくさんの応募があるんでしょうね。
19社応募して面接にいけたのが2件
1件は不採用、1件は条件合わずでこちらから辞退
もうここが落ちたらデザインじゃない仕事に応募しようかなと思って応募した求人で、やっと採用してもらえました!
ECショップのデザイナーが1人しかおらず、画像編集できる人を探していたようです。
本当にホッとしました~。
無事に就職できたわけですが、いざ仕事が始まると自分が全然できないことに気付きました。
パソコンの使い方からツールの使い方まで「それってどうやるんでしたっけ」状態で、先輩に何度も聞いて少しずつできるようになっていくの繰り返しです。
職業訓練で学んで自分で練習しているのと、仕事で進めていくのとではまったく次元が違うんですよね。
仕事では効率、コミュニケーション能力などが求められます。
特にデザイナーは相手がどういうふうに作ってほしいと思っているのかを察して作成しないといけません。
業務を理解しながらデザインしていくのに慣れなくてとまどいましたが、先輩が優しく丁寧に教えてくれるので毎日楽しく仕事ができています。
やめとけと言われてやめたら何もできない
「やめとけ」と言われるwebデザイナーですが、絶対になれないわけではなく本人の覚悟と努力でスキルアップできると私は思っています。
簡単ではないし年齢が上がるほどハードルも上がりますが、webデザイナーになりたいと思ったら取り組む価値はあると思います!
デザインができるようになったら業務委託やフリーランスでやっていける未来がありますし、私はなんせやっていて楽しい!
40代で職業訓練に通って、学べる環境ってとてもありがたいなと思いました。
アナログ人間だった私がまさかwebデザイナーを目指す人生なんて考えもしませんでしたが、もっとスキルアップして選択肢を広げられる人生にしていきたいです!
これからwebデザイナーとして職業訓練に通う方の参考になればうれしいです。