掃除にも使えるクエン酸ですが、ビタミンcとの違いってなんだろう?と思って調べてみました!
どちらも同じようなイメージですもんね。
クエン酸は掃除に使えますが、せっかく掃除をしたのに白くなったことがある人もいるのではないでしょうか。
「なんで!」って思いますよね。
クエン酸は掃除に使えるけど、ビタミンcは掃除に使わないのも違いですね。
クエン酸で白くなった時の対処法がありますので、試してみてください。
またクエン酸は塩素系の洗剤と混ぜると危険です。パッケージにも「混ぜるな危険」と書いてあります。
塩素系の漂白剤にも混ぜるな危険と書いてありますね。
クエン酸とビタミンcの違い、クエン酸で掃除をして白くなった時の対処法、なぜ混ぜるな危険なのかを調べてまとめています。
目次
クエン酸とビタミンcの違い|梅干しにビタミンcは入ってない
クエン酸とビタミンcの違いをよく考えたらわからなかったので、調べてみました。
クエン酸は有機酸の仲間で、柑橘類・梅干し・酢などにたくさん含まれる酸味成分です。
(有機酸とは酸性の有機化合物のことで、炭素を含んでいます)
有機酸にはクエン酸の他に酢酸・リンゴ酸・乳酸・酒石酸などがあります。
体内で糖質を燃やしてエネルギーに変えたり、ミネラルの吸収をサポートしてくれるんですよ。
他にも体にいい効果があります。
- 疲労回復
- 免疫力アップ
- 食欲増進
体の疲労物質を分解して蓄積するのを防ぐ作用が疲労回復になるんですね。その作用をキレート作用と言います。
クエン酸の目安としては、大きいレモン1個に約4g、梅干し1個に1g入っています。
ビタミンcは、アスコルビン酸とも呼ばれる水溶性ビタミンの1つです。
熱を加えたり細かく切ると壊れやすく、水に溶け出す性質です。
ビタミンcは皮膚や細胞のコラーゲンの合成に必要な栄養素なんですよ。
柑橘類やいちごなどの果物、野菜、いもなどに多く含まれます。
柑橘類の酸っぱさはビタミンcの味ではなく、一緒に含まれているクエン酸の酸味です。
レモン=ビタミンc=酸っぱいというイメージがありましたが違います。
酸っぱいのはクエン酸なんです!
レモンにはクエン酸もビタミンcも入っていて、カラダにいいとして表現されることが多いので違いがわからず、同じようなイメージになっていったんでしょうね。
体への効果は次のようなものがあります。
- 抗酸化作用
- 免疫力向上
抗酸化作用があることから、がんの予防にもなると言われています。
クエン酸とビタミンcは同じような効果があるのも違いがわからなくなる原因ですよね。
同じ酸っぱい代表の梅干しにはクエン酸は入っていますが、ビタミンcは入っていないんですよ。
この違いは覚えやすいですね。
クエン酸とビタミンcの違いまとめ
クエン酸
有機酸、疲労回復や食欲増進効果がある、柑橘類・梅干し・イチゴ・キウイなどの多く含まれる
ビタミンc
水溶性ビタミン、コラーゲンの合成に必要、柑橘類・野菜・いもなどに多く含まれる、梅干しには入っていない
クエン酸で掃除して白くなった時の対処法
クエン酸の液性は酸性です。
なのでアルカリ性の水あか汚れやトイレの尿石などに効果的なんです。
果物や野菜に含まれている成分なのでカラダに害がなく、安心して掃除に使うことができます。小さい子どもがいる家庭だと、キツい洗剤を使いたくない場合もありますもんね。
汚れの違いを知らずにクエン酸で掃除をすると白くなった、ということになるんですよ。
キッチンのシンクやお風呂をクエン酸で掃除したのに、時間が経つと白くなっていたらショックですよね!
白くなった原因は次のようなものがあります。
残っていた汚れがクエン酸と化学反応を起こして白くなった
クエン酸が残っていて白くなった
クエン酸は酸性です。
汚れにも性質があり、クエン酸はアルカリ性の汚れに効果があります。
手あかや皮脂汚れなどの酸性の汚れがクエン酸と反応して白くなったことが考えられます。
キッチンやお風呂の汚れは同じ性質のものだけではないんですね。
クエン酸で白くなった時の対処法としては、重曹かセスキ炭酸ソーダを使いましょう。
アルカリ性の洗剤を使えば白くなった汚れが落ちますよ。
重曹よりはセスキ炭酸ソーダのほうが落ちますが、重曹はペーストにしても使えるのが使いやすいです。
- スプレーにして吹きかける
- 吹きかけたところにキッチンペーパーを乗せてしばらく置く
- 重曹をペーストにしてこする
セスキ炭酸ソーダについてはこちらにも詳しく書いています。
セスキ炭酸ソーダを使ってはいけないものは?洗濯洗剤と一緒にが効果的!風呂のカビとつけ置きの違い
またクエン酸の白い粉が残って白くなった可能性もありますが、この場合は濡らしてこすればすぐに落ちます。
クエン酸が残って白くなっているのがわかりますか?
濡れている時はクエン酸が残っていてもわかりにくいですが、乾くと白く残っていることもあります。
カラッカラに乾いていると、力を入れてこすらないと落ちません。
水洗いする時によく流すようにしましょう。
お風呂場が黒いデザインだと白くなったら目立ちますよね。
せっかく掃除をしたのに汚れたらショックです。
掃除をする時は汚れの性質の違いも考えていきたいですね。
汚れの種類で落とし方が違う!性質が逆の洗剤で落とせばいいだけ
混ぜるな危険ってなんで?有毒ガスが発生するから混ぜちゃダメ!
クエン酸のパッケージには「混ぜるな危険」と書いてあります。
混ぜるな危険の「混ぜるな」とは、塩素系漂白剤と混ぜるな危険、ということです。
酸性の洗剤と塩素系の洗剤を混ぜると有害な塩素ガスが発生して、吸い込むと呼吸困難等の症状が出ます。
掃除をしようとしただけなのに大変なことになってしまうので、混ぜるな危険表示のあるクエン酸は絶対に塩素系の洗剤と一緒に使わないでください。
<塩素系の洗剤>
- カビ取り剤(カビキラー・カビハイター等)
- 漂白剤(キッチンハイター・ブリーチ等)
- トイレ用(ドメスト・トイレブリーチなど)
- 排水パイプ用(パイプユニッシュ等)
塩素系の洗剤にも「混ぜるな危険」と書かれています。
同じ所で違う洗剤を使うなら日をずらすなど、同時に2種類の洗剤で掃除をしないようにしましょう。
混ぜるな危険と書かれている洗剤を同時に使わないのは当たり前ですが、普段から2種類の洗剤を同時に使わないようにするのが一番安全です。
混ぜるな危険と書かれていなくても、違う洗剤は使わないほうがいいですよ。
キレイに落としたと思っていても前の洗剤が残っていて混ざってしまうかもしれません。
混ぜるな危険と書かれている酸性の洗剤と塩素系の洗剤は混ぜないようにしましょう!
洗剤を使う時には窓を開けて換気をし、手袋・マスクをつける習慣をつけるといいですね。
混ぜるな危険の洗剤は混ぜると有毒ガスが発生するので絶対に混ぜない
使ってはいけないもの|事前に確認を
掃除に使えるクエン酸ですが、使ってはいけないものがあるので注意しましょう。
判断に迷った時は、目立たない所で少しだけ使って変色しないか見てみるといいですよ。
使ってはいけないものです。
水洗い・水拭きできないもの、漆器・皮革類・絹製品・金箔・鉄・アルミ・銅・真鍮・貴金属・宝石類・メガネ・大理石・コンクリート・モルタル・ニス塗りしたもの・表面加工された家具・自動車の塗装面・油や熱等で劣化した塗装面
使ってはいけないものに使うと変色したり、塗装が剥げることがあるので気をつけてくださいね。
掃除しようとしてダメにしてしまっては元も子もありません。
性質を理解して合った使い方を
クエン酸とビタミンcは、入っているものも効果も似ているので違いがわかりにくいですね。
柑橘類などの酸っぱさはビタミンcではなく、クエン酸の酸味なんですよ。
汚れの性質を考えて掃除をしないと、白くなったら台無しです。
また混ぜるな危険と書かれている塩素系漂白剤と混ぜると塩素ガスが発生して危ないので、一緒に使わないようにしてください。
掃除をする時には汚れと洗剤の性質を考えて、効果的に落とせる洗剤を使いたいですね。
他の洗剤たちの違いも調べていますよ。
オキシクリーン・重曹・クエン酸・ハイター・セスキたちの違いって!?