ミステリと言う勿れのドラマ第7話が放送されました。
第7話は前回の第6話からの続きです。
整くんが捕まってピンチになっているところからのスタートです。
原作で内容は知っているのに、心が痛くなるエピソードでした。
下戸陸役の岡山天音(おかやまあまね)さんがよかったな~。好きになっちゃった。
人の心の弱さ、脆さ、強さ、優しさ、迷いが入り混じったエピソードだったと思います。
展開が衝撃的で、原作を知らない人は「えぇ!?」と驚いたのではないでしょうか?
ではミステリと言う勿れ第7話のあらすじにいってみましょう!
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目次
【ミステリと言う勿れ】第7話あらすじ
第6話のあらすじはこちらに書いています。
【ミステリと言う勿れ】ドラマ第6話あらすじ|イメージぴったりな配役!
第7話はミステリと言う勿れの第6話からの続きの話です。
この半年、両親が死亡し子どもだけが生き残り、現場に同じマークが書かれていることが共通している、連続放火殺人事件が起こっています。
また「炎の天使」というサイトがあり、虐待されている子どもの親を殺してくれる天使がいて、火事の現場にあったマークを書くのが天使を呼ぶ合図になっています。
警察では半年前に出所した、井原香音人(早乙女太一)が炎の天使ではと思っています。
下戸陸太(おりとろくた)、ロクに捕まった整くんですが、そこには虐待をしていた親も捕まっていました。
ロクはこの親と一緒に燃やそうと整くんを連れてきたのです。
そこへ風呂光から整くんのスマホに電話がかかってきます。
ロクがうるさいから切ろうと取り出すと、スマホについていたライカにもらった赤いオーナメントが目に入り、苦しくなります。
ロクは赤い物が怖く、見ると痛みが起こるのです。
オーナメントをちぎって投げるロク。
整くんはその隙に逃げ、「赤い物を見たら痛くなるのは、子どもの時に自宅が火事になってご両親が亡くなられた時からですか」と聞きます。
前回の話で、世間話としてしたシャチの話と、ただ放火犯への拷問についての話をした時にロクは同じ反応をしました。
自分のことを言われたように受け取っていたんです。
整「あなたが放火犯なんですか。炎の天使なんですか」
ロク「俺が天使なんかなわけねーだろ、天使はキレイなんだよ」
整「先輩という人ですか。とてもキレイで猫を連れてるっていう」
そこで整くんはそこにあったトマト缶を持ち、「先輩に会わせてほしい。何かしたらこのトマト缶をぶちまけますからね」と脅し、先輩のところへ向かいます。
部屋には猫を抱いた香音人(かねと)がいました。
香音人は「火事の現場で会ったよね、井原香音人です」と自己紹介をします。
猫の名前はシシ。
香音人の母は父と離婚してどんどんおかしくなり、尋常じゃなく香音人を溺愛しながらも苛むようになりました。
毎日毎日太ももを刺されたり、炭を体に押し付けられたり。
「いつか母に殺されるんだ」
と思っていた香音人。
しかし母の趣味であるお香の、香炉の炭が畳に転がって家が燃え、香音人は助かり母は亡くなりました。
その時の自由になった爽快感は忘れられない、と言います。
その後、父に引き取られましたがすでに新しい家庭があったので、今の部屋をロクの名義で買ってもらい住んでいます。
香音人は炎の力を使って、自分と同じ辛い思いをしている子どもたちを助けてあげたいと思ったのです。
実はロクも香音人に助けてもらった1人でした。
ロクには兄がいて、兄は可愛がられているのに、ロクは「カエルのような顔をしてる」と親に嫌われていました。
その兄が風邪で死んだのです。
それから虐待をされるようになり、香音人が「僕が燃やしてあげようか」と声をかけてきたのです。
「キミが決めていい」
ロクに決めさせました。
ロクは家に炎のマークを書きました。
香音人にとても感謝しています。
「でも赤い物が見られない。それはものすごくしんどそうです」
と整くんは言いますが、
「そんなの赤い物を見なきゃいいだけだ、香音人さんは家に赤い物を絶対に持ち込まない!」
と反論します。
「それをずっと抱えていくんですか。子どもたちにもそうさせるんですか」
「それもまた虐待です」
整くんは静かに言います。
香音人が半年前、出所してから虐待から助けた子どもに会いに行った時のことを話し出します。
その子は炎の天使のサイトを作っている管理人(今井悠貴)でした。
ここでシーンは変わり、青砥、池本、風呂光が炎の天使のサイトの管理人に会う場面になります。
この管理人は、5年前の自宅の火事で唯一生き残った子どもでした。
「あくまで噂話として言いますけど」
と前置きをして話し出します。
両親にいつもボコボコにされていて、帰りたくないから公園にいたらカエルみたいなやつが話しかけてきた。
「壁にマークを書けば燃やしてくれる」
と。
青砥が香音人の写真を見せますが、それには答えませんでした。
ただ半年前天使が、サイトをしているのを見つけて会いに来たそうです。
香音人、ロク、サイト管理人の3人のシーン。
香音人は自分と同じように子どもを助けてくれようとしていると思って会いに来たようですが、
「親を殺した子どもがみんな幸せになってると思ってるの?」
と管理人に言われ、驚きます。
「俺は結局、里親にもなじめなくてまたひどい目に遭った。いじめられてイヤな思いもいっぱいした。親がいないってハンデは大きいんだよ。」
「でもあの時よりはマシだって思わなきゃいけないんだよ。自分が許可したんだから」
サイトをしているのは他の連中がどうしているのか知りたかったから。
会ってみたら、みんな苦しんでた。
自殺したやつ、病んでるやつ。
「殺されるよりはマシなのか、俺にはわからない」
香音人は「自分も虐待を受けてきたから、みんなの複雑な気持ちはよくわかる」と言いますが、管理人に、
「あんたの親はただの火事で死んだんだろ。殺してない。俺は殺した。殺していいって言った。俺が親を殺したんだ!」
「あんたと俺は同じじゃない、あんたは殺してない!俺たちの気持ちなんてわかんないんだよ!」
言われてしまいました。
その話を聞いた青砥と池本は他の子にも会って話を聞こうとしますが、風呂光がずっと電話をしていて「会話が変なんです」と言います。
電話の相手は整くんでした。
「子どもたちを助けたと、幸せになったと思ってた」
と言う香音人に「助けたんですよ!俺は幸せです!」と答えるロク。
「もう…これ以上できない。僕はやめる。天使をやめる」
香音人はやめると言いますが、「ダメです!助けましょうよ!」とロクは反論します。
そこで整くんが、
「香音人さんはもうやめたいと言った。でもロクさんはやめたくなかった。だから」
「ロクさんあなたは…香音人さんを殺したんですか」
静かに言います。
「僕は一度も香音人さんて人を見ていません」
「火事の現場で会ったのもあなた1人です。あの時あなたはずっと1人でしゃべっていて、変だな、って気になってたんです」
「でも足湯で会った時にあなたは、『先輩と一緒にいた』と言った。僕は意味がわからず混乱しました」
「さっきの倉庫のことであなたが天使なんだろうとわかったけど、先輩がいるのかいないのか半信半疑でした」
「ここに来るまでは」
風呂光が「久能さんは2人としゃべってるようですが、相手の声が同じなんです」と青砥と池本に説明します。
「さっきから香音人さんとして話しているのは、あなたです。香音人さんはどこにもいません」
そう言われたロクがあたりを見回すと、今までキレイに見えていた部屋は本当は汚く散らかった部屋でした。
香音人も部屋もロクの幻想だったんですね。
「その床の血痕は香音人さんのものですか」
床には血痕がベッタリとついています。
ロク「変なサイトやってるやつの話聞いて、もう天使をやめるって」
整「だから殺したんですか」
ロク「違う」
赤い物を持ち込まない香音人がリンゴを持ち込んだのを見て、「天使をやめるから自分は捨てられるんだ」と思い込み、そこにあった包丁で香音人を刺してしまいます。
香音人はロクにアップルパイを食べさせてあげようしていただけでした。
「ごめんねロクちゃん、苦しくさせて、痛くさせて」
「ロクちゃん、助けてあげられなくて、ごめんね」
と言って香音人は死んでしまいました。
その時のことを思い出し苦しむロク。
猫のシシが冷凍庫をカリカリしているので「シシやめろ!」とロクが言いますが、
「猫もいません」
と整くんが言います。
シシもロクが殺して、香音人と一緒に冷凍庫に入れていました。
「シシが見えてたんだとしたら、ロクさんが本当は遺体を見つけてほしかったからだと、僕は思います」
「お前何者だ」
とロクは聞き「ただの学生です。教師になりたいと思っています」と答えたのを聞いて、子ども時代の話をします。
両親に階段から突き落とされて両足を骨折した時、車いすで学校に通っていました。
その時、自分を「カエル」って呼んでからかってた連中が、すべり台の上に引きずり上げてすごい勢いですべらせたことがあったそうです。何度も何度も。
そこを通りかかった担任は手を振っていました。
次の日その担任は、みんなの前で「彼らはカエルくんと遊んであげてて、やさしくていい子たちだ。みんなもカエルくんと仲良く遊んであげようね」と言って拍手をしました。
「あの連中より担任への恨みのほうが残ってる。教師なんてそんなもんだよ」
「その先生はみんなと一緒にあなたのことを『カエル』と呼んだ時点でダメです」
整くんは即答します。
そこへいきなり来るライカ。
拾ったオーナメントを見せ「役に立ったみたいだな」と言います。
香音人の遺体を見て、
「やっぱりこんなことだろうと思った」
「最近の天使の仕事はあまりに雑で、あなたの仕業とは思えなかった。」
そう言ってライカは手を合わせ、自省録の数字を言います。
飛び込んでくる青砥、池本、風呂光の3人。
青砥は「久能、お前いい加減にしろよ!」と怒鳴りますが、整くんはなぜ怒られるのかわかりません。
ライカはいつの間にか消えていました。
場面は警察署に変わり、縛られていた両親の子どもは施設に保護されたと聞かされる整くん。
風呂光「ずっとお母さんに会いたいって泣いてるそうです」
池本「そりゃそうだろ、どんな親でも子どもは大好きだろう」
2人が言ったのを聞いて、
「それいい話じゃないです」
「子どものその気持ちに大人はつけ込むので。でも母親も追い詰められている」
と整くんは言います。
警察署を出て整くんが歩いているとライカがいました。
ライカが言った数字を自省録で調べた整くん。
感謝する
キミの火に助けられ、苦痛は過ぎ去り、私は喜びに満ちている
「あなたも天使を呼んだんですか」
との整くんの質問に
「千夜子は知らない。私の一存だ」
自省録を読んで心が決まったそうです。
思い起こせ、君はどれほど前からこれらのことを延期しているか
君には一定の時の制限が加えられており、その時を用いて心に光明を取り入れないなら、
時は過ぎ去り、君も過ぎ去り、機会は二度と再び君の物とならないであろうことを
千夜子とは?
これでミステリと言う勿れ第7話は終わりです。
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衝撃的な展開だった第7話
炎の天使だった井原香音人はもう放火をやめようと言い出し、捨てられると思ったロクは香音人を殺してしまいます。
しかしロクは香音人がいなくなったことを受け入れられず、自分で香音人を演じていたのです。
私たちには香音人とロクの2人に見えていましたが、実際はロクが1人でしていたとわかる第7話でした。
整くんがずっと不思議そうな顔をしていたのは、ロクが1人なのに「先輩といた」と言うので混乱していたのでした。
ミステリと言う勿れの原作を知らない人は第7話を見て「え?今まで香音人はいなかったってこと!?」と驚いたのではないでしょうか。
虐待されている子どもを、親を殺すことで助けようとしている2人。
親を殺す許可を出したことでその後、苦しむことになった子ども。
それを知ってもうやめようと言った香音人。
助けてもらった自分は幸せだと思い込み、まだ続けたいと言ったロク。
幸せにしたい、なりたいと思う気持ちが、辛い結果になってしまうという心が締め付けられる第7話でした。
整少年を見守る女性に水川あさみさん
第7話の回想シーン。
整くんが子どもの頃にいろいろあって家に帰りたくなかった時に、話しかけてきた女性がいましたが、その女性役が水川あさみさんでした。
その女性に「なぜそうなのか、誰が決めたのか、いっぱい考えよう。誰もいなかったら私に話して」と言われた整くんは、同じようにロクに「いっぱい考えて誰かに話してください」と言います。
ちなみに子どもの頃の整くんもモジャモジャ頭です。
この女性はミステリと言う勿れでこれからの話に関係のある女性です。
原作との違い
整くんとロクの会話を電話越しに聞いているのはミステリと言う勿れの原作では池本ですが、ドラマの第7話では風呂光です。
基本的にミステリと言う勿れのドラマでは整くんと絡むのは風呂光が多くなっています。
第7話でクリスマスだから風呂光がプレゼント用にマフラーを買うシーンがありますが、ミステリと言う勿れ原作にはありません。
結局整くんには渡せず自分で巻いています。
第7話ではライカの存在にも敏感に気付いています。
このままいけば三角関係!?
私個人的には、風呂光は整くんにとって「女」であってほしくないです。
整くんにはライカがいるので!
ミステリと言う勿れのヒロインはライカだと思っているので!
切なく悲しい展開だった第7話
ミステリと言う勿れの第7話はロクの過去が辛く、思いが切なくて原作を知っているのにドキドキしながら見ていました。
悲しいお話だった~。
ロク役の岡山天音さんの表情、声のトーン、演技に引き込まれ、これから注目していきたい俳優さんになりましたよ。
早乙女太一さんとの2ショットもよかった。
ここで2話構成にしたのもドラマの作り的にのめり込めました。
大体ドラマって最終回に向けて2話構成が多いですもんね。
ミステリと言う勿れ、あと数話、原作でのどの話をするのか楽しみに待ちます!